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コラム「読んでみて」

季刊発行の丸信スマイル通信にて掲載している、私、竹腰のコラムです。
季節のことや時事について、建築についてなどを綴っています。
よろしければどうぞ「読んでみて」ください。

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2011冬

みなさん、こんにちは。
平成二十三年になって早や一ヶ月が過ぎてしまいました。あっという間ですが、今年の冬はかなり寒いですね。まだ、ここら辺りの中濃地域では雪が少ないのが救いです。日本海側ではかなりの積雪があり、いくら雪に慣れた地方といえども大変な負担だろうと思います。お年寄りの家の雪下ろしなど何とか応援してあげたいナ・・・などと思っているだけで毎日が過ぎていってしまいます。
サッカーのアジア・カップは、久し振りに興奮しました。追い詰められたギリギリの試合ばかりが続き、ハラハラドキドキものでしたが、決勝戦の李忠成選手のボレーシュートはホントに見事でしたね。どちらに転ぶか分からない緊迫した試合ばかりの中で、最終的に結果として勝ち残ったわけですから、かなり実力が上がったんだなあと思います。私としては、長友選手にMVPをあげたかったのですが・・・。ザッケローニ監督の采配もズバリ当たりました。短期間のうちによくそこまで選手たちを掌握できたものだと感心いたしましたが、勝負する集団チームを掌握し動かすということは大変な洞察力や忍耐力などに度胸などあらゆる能力が必要のような気がします。今回、そうした集団についての興味あるコラムを見つけましたのでご紹介したいと思います。


パレートの法則というものをご存知でしょうか。
8対2の法則というほうが馴染みがあるかと思います。
これはイタリアの経済学者パレートが、全体の8割の納税は、人口2割の富裕層が負担しているという発見をしたことによります。9:1や7:3のときもありますが・・・。
最近は、この法則を進化させて2:6:2の法則というものがあります。
少し有名なお話ですのでご存知の方も多いと思いますが、とあるアリの生態実験で、働きアリを巣に入れて観察しますと不思議と、よく働くアリが2割、そこそこのアリが6割、怠けるアリが2割という構成になります。それではよく働く2割のアリだけを集めたらどうなるのでしょうか。
一見、よく働くアリばかりになりそうですが、徐々に2:6:2の割合になってしまうそうです。
逆に、まったく貢献しない2割のアリを集めても不思議と2:6:2の割合になります。この現象はアリに限ったことではなく、人間の世界でもこのような現象が起こるとされています。すなわち、組織をみてもある程度必然的に、ものすごく貢献する2割の人、そこそこの働きをする人が6割、あまり働かない人が2割という形になるそうです。そしてあまり働かない2割のグループをリストラしても、残された従業員から、働かないグループが2割ほどできてしまうそうです。これは少数精鋭のエリート集団を結成しても大なり小なり2:6:2の法則が成り立ち、スポーツの世界でも、世界からエリートを集めて構成された「サッカーチーム」や「野球チーム」が意外と成績が伸び悩む理由がここにあるのかもしれません。
結局、全員が優秀な成果を残せることはあり得なく、それは人間は置かれた環境、特に「周りとの関係性」によって、その能力の発露の結果が変わってくるからだそうです。環境適応力が高い柔軟な人ほど、そのように変化します。それは、人間が持って生まれた環境適応力が発露されているだけのようです。
大切なのは、上の2割ばかりを集めようとしないことと、下の2割を捨てないこと。上の2割ばかりを集めても、必ず不思議と一定割合で足を引っ張る人が出てきます。
また、下の2割は上の2割の人が優秀な人間であり続けるため、たまたまその組織ではできない2割を演じているにすぎない可能性が高いのです。だから彼等を捨ててしまうと、優秀な2割の人たちは優秀でいられなくなってしまいます。この法則を理解していないと、いつまでも組織の問題で同じ失敗を繰り返してしまいます。
このように2:6:2の法則に注目すると、組織の中で働かない2割がいることのほうがある意味健全で、いない組織というのは何かがおかしいということになります。
この法則を上手く利用することによって、今まで成績が上がっていなかった人たちが、目覚めるかもしれません。


以上です。
優勝した、今の日本サッカーチームはどんなものでしょうか? 少なくとも、ピッチに立ったレギュラーの選手たちのなかではこの法則は当てはまらないでしょう。それぞれ役割・配置が決まっているわけですから。チーム全体ということでは、やはりレギュラー陣がトップの2割ということになりますね。何の世界でも、選ばれるだけでもたいしたことなのに、その中のトップ集団にいるというのは大変なことだと思います。まあ、法則風に言えば、下にいる人がいるから上にいる人がいるということにもなるわけですが・・・。全員がトップになるのは不可能ですが、少なくとも下の2割に入って集団の足を引っ張るようなことだけはしたくないものですね。
まだまだしばらくは厳しい寒さが続くと思いますが、必ず春は来ますので、体調管理をしっかりしていただき、万全で明るい楽しい春を迎えていただきたいと思います。それでは、今年もみなさんにとって良い年となりますよう。どうか今年も宜しくお願いいたします。