
2023/09/12
今年も暑い夏がやってきました。日本では、新型コロナは5月より感染症5類に分類され、飲食業・観光業を中心に少しずつコロナ前の日常が戻りつつあるようです。しかし、まだウクライナではロシアが侵攻を続け、戦闘が続いていますし、北朝鮮は性懲りもなくミサイル発射実験を繰り返しています。国民は飢餓で苦しんでいるというのにです。日本でも、訳の分からない殺人事件があっちこっちで起きていますし、地震も各地で頻発していて不安な要素がいっぱいです。そんな中で、メジャーリーグ大谷翔平選手や将棋の藤井聡太七冠の活躍が、日本人にとって胸を躍らせる楽しみとなっています。どれだけ記録を伸ばしていくのか、ホント楽しみというかワクワクしますね。
そんな社会情勢とは全く関係ありませんが、映画を見ていて海外の街と日本の街の決定的な違いは、電柱・電線のある・なしですね。洋画を見ていても、あっ、ここは日本の街だとすぐわかります。今回は、そんな電柱のちょっと興味深い無電柱化についてのコラムをご紹介します。
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無電柱化とは、電線を地中に埋めて道路沿いの電柱をなくす取り組みのことです。無電柱化は、美しくてすっきりした景観を生み出すだけでなく、電柱がないことで災害時の救助活動や消火活動などがしやすくなったり、電柱に関わる死亡事故の減少が期待できることなども利点として指摘されています。
日本には桜の木とほぼ同じ約3,600万本の電柱があるとされており、現在も毎年約7万本ずつ増加しています。1980年代から無電柱化の取り組みを推進しているにもかかわらず、今一番進んでいる東京23区の無電柱化率でも約8%とその進捗率は低い状態です。それに比べ、世界の主要都市の無電柱化率は、最も無電柱化が進むヨーロッパでは、ロンドン・パリは100%を達成。ニューヨークは83%、ワシントンDCは65%。アジアでも香港、シンガポールでは100%。台北で96%、ソウルが49%となっています。東京の8%がいかに低い数字かがわかります。
日本で無電柱化が進まない理由はいくつかありますが、まずその費用の高さが挙げられます。英国:約6,000万円/km、フランス:1,600万円/km、インドネシア:約1,075万円/kmとキロ当たり数千万円台ですが、日本は約3億〜5億円/kmと英国と比べても約5〜8倍の費用がかかります。今は、この費用を国、自治体、事業者で3分の1ずつ負担しています。一見、各組織の負担が減ってメリットのようにもみえますが、実はこのことがもう一つの原因につながっています。関連する利害関係者が多岐にわたり、調整が難航してしまうのです。電柱1本でも架けられている電線によっては電力会社、電話会社、ケーブルテレビなどの事業者が所有者になっています。また、電柱が立てられている道路には国道や都道府県道、市区町村道などがあり、それぞれに管理者が異なります。複雑な関係が、工事の長期化やコスト高騰にもつながっています。
欧州で無電柱化が進んだのは様々理由がはありますが、電柱が多く立つ前に無電柱化の動きがあり、新しく電柱を立てなかったことが無電柱につながっていますので、今すでに多くの電柱が立っている日本とは状況が異なります。 しかしながら、近年、無電柱化が大きく進んでいるアジアの主要都市は、これまで日本と同様に電柱により整備が進められてきていました。こうしたアジア諸国の無電柱化の整備手法は、今後日本で無電柱化を進める上で非常に参考になると思われます。今のままだと、日本のすべての電柱(約3,500万本)を地中化するには396兆円、5,698年の工期になるという驚きの試算もあります。課題は山積していますが、国内外の成功例も取り入れながら、国・民間団体・企業そして国民が一体となって多様なメリットのある無電柱化を推進してほしいと思います。
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以上です。
もう今の日本で完全な無電柱化はちょっと無理ですね。第2次世界大戦後の焼け野原からの復興の時に、都市計画で無電柱化を推進すべきでした。まあこの電柱・電線の乱立、蔓延る風景が日本の原風景と考えるしか仕方ないのかな。東南海大地震でも起きて、復興するときに無電柱化を進められるように、今から準備しておけば多少は普及するかもしれませんが、しかし、災害時には一刻も早く電気・水・ガスが使えるように復旧させることが先決ですから、なかなか簡単ではありませんですね。詰まるところ、多少見苦しい風景には違いありませんが不自由ではありませんので文句は言いません。故障なくしっかり電気を送ってもらえればありがたいわけです。
それでは、これからもっと暑くなることと思いますが、熱中症等に気を付けていただき、美味しいものをいっぱい食べて夏バテを防止しながら、元気に夏を乗り切ってください。
